この記事では、いわた書店の行っている一万円選書についてご説明致します。
「最近同じような本ばかりを読んでいるので、思い切って新しいジャンルの本を読みたい」
「本が多すぎて自分では迷ってしまうので、自分の好みに合う本を選んでほしい」
このようなニーズを抱えている方にはぜひ読んで頂きたい内容となっております!
また、後半におすすめの一万円選書サービス3選もまとめておりますので最後までご覧ください。
Contents
そもそも一万円選書とは?
一万円選書とは、カルテと呼ばれる読書歴などの質問に回答し、お客様にとってぴったりの本を一万円分選んでくれるというサービスです。
※カルテについては後述しております。
北海道砂川市にある『いわた書店』店主の岩田徹さんが2007年から始めたサービスで、2018年には「プロフェッショナル 仕事の流儀」で取り上げられたこともあります。
「自分 1人では出会えなかった本と出会わせてくれた」
「私にぴったりの選書を行ってくれた」
といった感想が多々寄せられるように、岩田さんはまさに選書のプロです。
いわた書店店主・岩田徹さん 出典:北海道そらマガジン様
現在では、岩田さんに選書を依頼したい思っている7000人以上の方が待つ大変人気のサービスとなっており、サービス募集があるとすぐに募集人数以上の申し込みがあります。
ですので、残念ながら応募した全員が選書してもらえるわけではなく、毎年10月に募集があり、応募した方の中から抽選に当選した方のみがサービスを受けられるという状態です。
募集締め切り後、抽選を毎月100名前後行っていくとのことで、実質の倍率は6~7倍となっています。
プロに自分だけのおすすめ本を選んで欲しいという方はたくさんいらっしゃるということですね。
2023年度は年2回の募集に変更となっております。
注意点!
HotmailとOutlookはメールの不具合が発生していますので、ご遠慮ください。
お申し込みは高校生以上とさせていただきます。
先着順ではありません。細かくは他にもありますが、ホームページをご覧になっていただくと一番いいかなと思います。
どうぞよろしくお願い致します!
— (有)いわた書店【公式】@『一万円選書』ポプラ新書より出版! (@iwatasyoten) August 30, 2023
先着順でないことは変わらないため、期間中にしっかりと応募しましょう!
2023年現在、複数の選書サービスがありますが一万円選書の産みの親は『いわた書店』です。
一万円選書利用者のリアルな声
いわた書店さんの一万円選書。
今年初応募したのが当たって、わたしのために選んでくださった本が今日届いた◎
今年一年のご褒美なのかなって勝手に思ってる😊読むのが楽しみ♡#いわた書店 #一万円選書 https://t.co/2L1QV7VMLn pic.twitter.com/NSHMNwqyKb
— えりつぃん (@eritwin_ty39) December 31, 2021
#いわた書店
さんに#一万円選書
で選んでいただいた12冊、読み終えました。あ~面白かった!始めは「どれどれ、この私を驚かせてくれるかお手並み拝見…」でしたが一冊目から完敗。Amazonのおすすめでも絶対に見つけられない傑作がザクザクと!見事な選書でした。ありがとうございました。— Isao Takahashi (@isao_tkhs) January 12, 2022
北海道から、いわた書店さんの一万円選書が届いた。最近は何を読んだらいいかわかんなくて…私のために選んでいただいたっていうのが、とっても嬉しい。いつもならその時読む本を2、3冊しか買わないから、しばらく楽しめるよ。今読んでる本を早く読破しなくちゃ。
#いわた書店 #一万円選書 pic.twitter.com/c3pmggtTSb— スヌーピー (@HiroSnoopy) August 19, 2021
7月の一万円選書に当選した娘。ずいぶんあっさりカルテ書いたなぁと思っていたけれど、本が届いたら「この言葉を伝えるためにこの本を選んでくれたんだ!」と涙しながら読んでいます。それ、私がすすめた時読まなかった本だよ。
ありがとう、岩田さん。#いわた書店#一万円選書— みやこ (@miyako_ig) August 1, 2021
いわた書店の一万円選書。やさしく、温もりを感じるタイトルが並びます。
前回とは公私ともに大事にしていることが180度変わりました。2年ぶりに記入したカルテから店主岩田さんが読み取ってくださった、現在の心の平穏を映し出したような選書だな、と素直に受け取めることができました。#一万円選書 pic.twitter.com/DUZZJUZwqO— masataka kikuchi🎈 (@heavyduty_) July 26, 2021
一万円選書はカルテの入力を元に選書してもらうのが基本
いわた書店の選書サービスを利用するためには、カルテを記入するプロセスが必要となります。
カルテとは選書のために利用される質問事項で、その人の読書歴や価値観などを記入するものです。
いわた書店の作るカルテはコチラのような内容となっています。
■何歳のときのじぶんが好きですか?
■上手に歳をとることが出来ると思いますか?もしくは、10年後どんな大人になっていますか?
■これだけはしないと心に決めていることはありますか?
■いちばんしたい事は何ですか?あなたにとって幸福とは何ですか?
■その他何でも結構ですので、教えてください。ゆっくり考えていただいて書いてみてください。
その他に、これまでに読んだ本BEST20や、選書のために参考になりそうな家族構成や仕事内容が聞かれます。
カルテの内容を見て感じた方もいらっしゃると思うのですが、スラスラと記入するものではなく頭を悩ませながら書くような内容となっていますよね。
実際のお客様の中には、記入した内容の修正を10回以上したという方もいらっしゃるほどだそうです。
なぜそこまでカルテをしっかり記入するのかというと、カルテを詳細に書けば書くほどお客様にピッタリの本が送られてくる可能性が高くなるからです。
逆に空欄が多かったり、丁寧な記入を怠ったりすると満足のいく選書をしてもらえない可能性もあります。
お会いできないお客様との一番大切な会話にも相当するのが『カルテ』です。空白が多いとその分データが不足し、満足できる結果から遠くなってしまうことも考えられます。
いわた書店公式HPのFAQでもこのように答えておられます。
実際にお会いすることができないからこそ、カルテが非常に重要だということですね。
記入時間ですが、いわた書店の使用するカルテは大体120分ほどかかるそうです。
他の選書サービスでは、カルテの記入時間が30分程度というものもあるので、いわた書店のカルテは記入にかなり時間がかかることが分かります。
ここでは、いわた書店のカルテを例に取り上げましたが、他の選書サービスでも基本的にはお客様と直接会う訳ではなく、カルテを元に選書を行うので記入はしっかりと行いましょう。
いわた書店における一万円選書の流れ
①サービスに応募する
10月に応募が開始されるので、この期間に申し込みを行います。先着順ではありませんので、焦らず確実に応募をしましょう。応募が完了したら受付完了メールが届きます。
10月に応募をした人の中から、月に一度、約100名ずつ当選されます。
※10月に当選メールが来なかったからといって、その段階で抽選が外れたわけではないようです。
②カルテを記入する
当選したらカルテが添付されたメールが送られてきます。カルテに答えて、メールか郵送もしくはFAXで返送します。
③選書リストを確認する
選書が終わったら、選書リストがメールで送付されてきますので重複した本がないかを確認します。
※重複した本があればこの時点で別の本と替えてもらえますので申し出ましょう。
④料金の振り込みを行う
選書リストに問題がなければ、料金の見積もりが送られてきますので入金をします。
選ばれる本の冊数は人それぞれで実際の料金は一万円を若干超えるのですが、送料込みで11,000〜12,000円程度となるようです。
入金確認後本が発送されるので、お手元に届くまで待ちます。
⑤本が届く
待ちに待った本が届きます。興味のあるタイトルから読書を始めましょう。
きっと、あなたの人生に影響を与えるような一冊が見つかります!
一万円選書おすすめサービス3選を紹介
今回紹介する一万円選書おすすめサービス3選の一覧表です。
サービス名 | 選書人 | 料金 | |
1 | 一万円選書の産みの親であり書店員歴40年以上の店主が選ぶ 『いわた書店』 |
岩田徹さん | ¥10,000〜12,000(10冊程度) ※2023年度は10月と2024年の4月の募集 |
2 | 年間250冊以上の小説を読んでいる読書好きが選ぶ 『れんげ小説選書』 |
小柳れんげさん | ¥9,000〜10,000(6〜7冊) |
3 | 月に300冊以上の本を読んでいる対話型の一万円選書 『Biz-Books』 |
江戸たつき | ¥10,000(10冊程度) |
おすすめ3選の選定基準についてですが、選書サービスが複数ある中でどんな人が選んでくれるのかが分からないサービスがほとんどでした。
ですので、この記事では誰が選んでくれるのかが明確に分かるという基準で上記3つのサービスを選びました。
①一万円選書の産みの親であり書店員歴40年以上の店主が選ぶ『いわた書店』
※画像は砂川観光協会様より引用
料金プラン | サービス内容 |
一万円選書:¥10,000 | 様々なジャンルから1万円分の本を選び届けてくれます。選書される本の冊数は10~12冊前後となることが多いようです。 |
冒頭でも紹介した一万円選書サービス生みの親、いわた書店が実施しているサービスです。
大変人気のため、募集開始後すぐに応募が殺到し現在は抽選待ち状態となっています。
他の選書サービスと比べカルテは時間をかけてしっかりと書くように作られており、
その分その人にぴったりとマッチした本を選んでもらえます。
カルテを記入している時に、自分の人生を考えるきっかけになるのも良い点ですね。
SNSもフォローして、選書の受付が再会された時に申し込めるように準備をしておきましょう。
最後に、Biz-Books独自で行なったアンケートから『いわた書店』の評判をご覧ください。
・カルテがかなり大量で難しい分、よく考えて選んでくれて、確定前に選定した本を教えてくれるので重複がなくありがたい。ハズレがないと感じる。
・本屋でなかなかじっくり選ぶことが出来なかったが、選書専門の人に話すことによって、自分の読みたい本が絞れた。
・以前自分が読んで良かった小説の話などをすることで、主に映画の原作が多かったのですが、それも加味してもらえた。
・人気すぎて半年待ちました。北海道から発送されるので、発送料もかかります。
・競争率が高く7700通の中から抽選で当たりました。もっと気軽に注文できるといいのですが、2度目は当たらないだろうなと思うと少し残念です。
②年間250冊以上の小説を読んでいる読書好きが選ぶ『れんげ小説選書』
※画像はれんげの本棚様より引用
料金プラン | サービス内容 |
一回選書プラン:¥10,000 | 文庫本を7冊届けてくれます。 |
定期便プラン:¥3,000(月額)×3回 | 毎月2冊の文庫本を届けてくれて、3ヶ月で合計6冊届きます。 |
れんげ小説選書は小柳れんげさんが行う個人サービスです。
小説のみに絞って選書を行なっているので、小説好きの方にはぴったりのサービスとなります。
こちらの選書サービスでは、お手軽選書かじっくり選書かのどちらかを選ぶことができ、アンケート記入のレベルをご自身で選べます。
お手軽選書の場合はアンケート記入に約10分、じっくり選書の場合は30~40分程度です。
たくさんの質問項目が苦手な方はお手軽選書、時間をかけてでも自分に合った本を選んで欲しい方はじっくり選書ということですね。
選書を含め本が届くまでの期間はお手軽選書のでは約2週間、じっくり選書の場合では約3週間が目安です。
最後に、Biz-Books独自で行なったアンケートから『れんげ小説選書』の評判をご覧ください。
・本を選択した理由が書かれている手紙が毎回添えられている点に気遣いを感じる。
・細かくヒアリングしてくれて、こちらからの曖昧な意見も汲み取って本を選んでくれた。
・本が届くまでに結構かかる。選んでもらってから1週間ちょっとぐらいかかりました。
③年間300冊以上の本を読んでいる対話型の一万円選書『Biz-Books』
料金プラン | サービス内容 |
対話型一万円選書:¥10,000(10冊程度) | カルテのみではなく、対話から本10冊程度のタイトルを教えてもらえる。 |
Biz-Booksは対話から「あなただけの名著を見つける」ことをコンセプトの選書サービスです。カルテのみではなく、実際に話すことで細かいニュアンスまで汲み取りながら選書を行います。
年間の読書数が300冊を超えるプロの選書人が選書を行うので、読んだ本の中からあなたにとって必要な本を提供します。
膨大な本の中から今のあなたにとってピッタリな本を選書をして欲しいという方は、このサービスがおすすめとなっています。
最後に、Biz-Booksの評判をご覧ください。
・「本Aと本Bを合わせて読むことで〜」という選書コメントから、本を多数読みこまれている感じがして、選書に説得力を感じました。
・3冊紹介バージョン、5冊紹介バージョンなど、本少なめの選書サービスがあってもいいのかなと思います。
一万円選書の説明とおすすめサービス3選のまとめ
いかがでしたか?
今回は、いわた書店の一万円選書についての説明とおすすめサービス3選をまとめました。
一万円選書サービスについて知ることができたのではないでしょうか。
特に、選書を行うにあたりカルテの記入が非常に重要ということを理解して頂けたかと思います。
それと同時に、プロに選んでもらえるからこその贅沢感やワクワク感をイメージして頂けていたら嬉しいです。